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<title>drecom_kei0411のブログ</title> 
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<modified>2012-05-25T13:36:33Z</modified> 
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<copyright>Copyright (c) 2012, drecom_kei0411 </copyright>
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<title>ショート・ストーリーズ・・・並木道のシーン</title> 
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<modified>2010-08-22T15:34:13Z</modified> 
<issued>2006-07-20T02:30:04+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746716</id>
<summary type="text/plain">　街路樹が植え込まれた歩道を1台の自転車が走っていた。

　肩甲骨の辺りまで伸びた真っ直ぐな黒い髪が初夏の太陽を反射して
キラキラと光っている。
　ウォッシュアウトしたフレアーのジーンズにアディダスのスニーカー。
黒のキャミソールが小麦色の肌にマッチしていた。
...</summary> 
<dc:subject></dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746716.html">
<![CDATA[　街路樹が植え込まれた歩道を1台の自転車が走っていた。<br>
<br>
　肩甲骨の辺りまで伸びた真っ直ぐな黒い髪が初夏の太陽を反射して<br>
キラキラと光っている。<br>
　ウォッシュアウトしたフレアーのジーンズにアディダスのスニーカー。<br>
黒のキャミソールが小麦色の肌にマッチしていた。<br>
<br>
　ちらっと彼女がこっちを見た時に私と眼が合った。<br>
<br>
　「シャ、《サザン・クロス》ノ　タレント　ヨ。」<br>
<br>
　助手席に乗っているアキがそう言った。<br>
<br>
　「え、何で解るの？」<br>
　「コノヘンデ　バイシクル　アルワ　アノ　オミセ　ダケダカラ。」<br>
　「ああ、そうなんだ。」<br>
<br>
　この街にはフィリピン・パブと呼ばれる店が2件ある。<br>
　アキは私がよく行く《サンセット・ベイ》のタレントであり、自転車を<br>
漕いでいるのが《サザン・クロス》のタレントなのだ。<br>
<br>
　「アノ　オミセ　イイヨ。バイシクル　アル　カラ。」<br>
　「バイシクル　あったら良いの？」<br>
　「オオ、コンビニ　イクノ　ハヤイ　デショウ。」<br>
　「まあ、確かにね。」<br>
<br>
　そう答えながら自転車のフィリピーナを見ていた。<br>
　私の運転する車は信号待ちの渋滞につかまり、今はもう後姿しか見え<br>
なくなっていた。<br>
<br>
　アキはミンダナオのダバオ・シティの出身で2回目の来日である。<br>
　今日は彼女の好きな《ステーキ》を食べに行く。つまり《同伴》なのだ。<br>
<br>
　アキは誰もが想像するフィリピーナの顔立ちとは少し違う。スパニッシュ<br>
のエキゾチックさとも違うのだが、スッキリとした顔の美人である。<br>
　今まで幾人かのダバオ出身者を見てきたが、どのタレントもそういう系統<br>
の顔立ちをしているような気がする。<br>
<br>
　自転車のコはいかにもマニラっ子という感じのフィリピーナらしい顔立ち<br>
であり、今隣に座っているアキとは対照的な魅力を持っていた。<br>
<br>
　信号が青に変わり車がゆっくりと流れ出した。<br>
　一生懸命に漕いでたのだが信号で横断歩道を渡りきれずにいた彼女を<br>
通り越そうとした。<br>
<br>
　何気なく彼女を見た。<br>
<br>
　”ニッ”っと笑い、親指を立てた右の拳を私に向かって彼女は突き出し<br>
ていた。<br>
<br>
　アキの持つ”しっとり”としたイメージとは正反対の今日の天気のよう<br>
な明るい、そして屈託の無い笑顔だった。　
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<title>ショート・ストーリーズ・・・ドウイタシマシテ！</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746715.html" />
<modified>2010-03-08T07:52:07Z</modified> 
<issued>2006-07-16T15:01:08+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746715</id>
<summary type="text/plain">　フィリピンの東海上で発生した台風7号は、石垣島を通過し中国大陸
に上陸しようとしている。
　その影響で太平洋側から湿った空気が北上し、関東以西の各地にフェ
ーン現象が起こり相当な気温上昇に見舞われている。

　私は外回りの仕事に一段落を付け、昼食を摂るために...</summary> 
<dc:subject></dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746715.html">
<![CDATA[　フィリピンの東海上で発生した台風7号は、石垣島を通過し中国大陸<br>
に上陸しようとしている。<br>
　その影響で太平洋側から湿った空気が北上し、関東以西の各地にフェ<br>
ーン現象が起こり相当な気温上昇に見舞われている。<br>
<br>
　私は外回りの仕事に一段落を付け、昼食を摂るためにデパートのレスト<br>
ラン街に向かっていた。<br>
　関西で1番大きな都市と言われる街の、JRの主要駅の近くのデパートだ。<br>
<br>
　店内に入りエレベーターを探す。<br>
　すぐに見つけることが出来た。<br>
　レストラン街は7階だった。<br>
<br>
　エレベーターのドアが開き、私は乗り込み7階のボタンを押した。<br>
　ドアが閉まろうとした時1人の女性が走ってくるのが見えた。<br>
<br>
　「アッ、マッテ！」<br>
彼女がそう言った。<br>
<br>
　私は慌てて《開》ボタンを押し、閉まろうとしているドアを開けた。<br>
　女性はエレベーターに走り込んで来た。<br>
<br>
　「アリガトウ。」<br>
　「ああ、何階ですか？」<br>
　「7カイ　デス。」<br>
　「じゃ、同じですね。」<br>
<br>
　ドアが閉まり、エレベーターは上昇を始めた。<br>
<br>
　女性は日本人ではなかった。<br>
　フィリピーナだろうと思った。ただ、タレントではなく、恐らく日本<br>
人と結婚しもう長くここに住んでいるようだった。<br>
　やはりタレントとは違う雰囲気は十分伝わる。<br>
<br>
　服装が違った。仕立てのいい薄手の生地に淡い花柄のプリントが施さ<br>
れたワンピースにハイ・ヒールのサンダルを履いている。<br>
　ルウィ・ヴィトンのオーソドックスなデザインのハンド・バッグを腕<br>
に下げていた。<br>
　髪は少しだけブリーチ・アウトしてあり、ソバージュ風にパーマがかか<br>
っている。<br>
<br>
　南国系の顔立ちで、瞳がとても深く綺麗だった。<br>
　ただ、唇が厚く、鼻の幅が広い純正フィリピーナの特徴が彼女のウィー<br>
ク・ポイントだった。<br>
<br>
<br>
　　＊　　　　　　　　　　　　　　＊　　　　　　　　　　　　　＊<br>
<br>
<br>
　「ケイ、ナンカイ　デスカ？」<br>
　「ああ、6階をプッシュして。」<br>
　「オーケィ。」<br>
<br>
　カティとは3回目の同伴だった。<br>
　彼女のリクエストに答えるようにファッション・ビルに来たのだ。<br>
<br>
　「何を買うの？」<br>
　「ア～、ナニカナ？　Tシャツ　カナ。」<br>
　「えっ、Tシャツ？　じゃ、ここじゃなくても良かったのに。」<br>
　「ソウデスカ？」<br>
　「オオ。ここじゃ全部マハルだよ。ま、俺が買うんだから同じだけど。」<br>
　「アア、ソウカ。モッタイナイナ～。」<br>
　「いいよ。自分の分は良いのを買いなさい。パサルーボンは安いのに<br>
しなさい。」<br>
　「オ～ケィ。アリガトナ、ケイ。」<br>
　「どう致しまして。」<br>
<br>
　そう言って私はカティの肩に手を回し、引き寄せた。<br>
　彼女は抗う事無く私に身を委ねてきた。<br>
　唇を合わせた。<br>
　何の香かは解からなかったが、恐らくは安物であろう何時もの彼女<br>
の香りが増幅された。<br>
<br>
<br>
　5年前、カティとの、そしてフィリピーナとのファースト・キスだった。<br>
<br>
<br>
<br>
　　＊　　　　　　　　　　　　　　＊　　　　　　　　　　　　　＊<br>
<br>
<br>
　チーンという音と共にエレベーターは停止した。<br>
　7階だった。<br>
　ドアが開く。<br>
<br>
　私は《開》ボタンを右手で押しながら、開いたほうの手で”お先にど<br>
うぞ”とワンピースのフィリピーナを促した。<br>
<br>
　彼女はレベーターから出る時に会釈をしながら言った。<br>
　「アリガトウゴザイマス。」<br>
　<br>
　私は答えた。<br>
　「ワラン　アヌマン　ポ。」<br>
<br>
　彼女は立ち止まり、そして振り返りニコッと微笑みながらもう1度会釈<br>
をしてきた。<br>
　<br>
　<br>
　<br>
<br>
<br>
<br>

<!-- BASENAME=http://kei0411.blog.drecom.jp/archive/164 -->]]> 
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<title>ショート・ストーリーズ・・・エスカレーター</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746714.html" />
<modified>2010-03-08T07:52:07Z</modified> 
<issued>2006-06-17T21:20:44+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746714</id>
<summary type="text/plain">　7月20日

　私はデパートの1階から2階に上がろうとエスカレーターに乗っ
ていた。
　今日から夏休みなのだろう、家族連れの客がやけに多かった。
　
　何気なく2階から下りて来るエスカレーターに眼をやった。
　数人のフィリピーナ達が何か話し、そして笑っている。
　そ...</summary> 
<dc:subject>ストーリー</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746714.html">
<![CDATA[　7月20日<br>
<br>
　私はデパートの1階から2階に上がろうとエスカレーターに乗っ<br>
ていた。<br>
　今日から夏休みなのだろう、家族連れの客がやけに多かった。<br>
　<br>
　何気なく2階から下りて来るエスカレーターに眼をやった。<br>
　数人のフィリピーナ達が何か話し、そして笑っている。<br>
　その中の1人が私の方をじっと見ているのだ。<br>
<br>
　「ハイ、ケイ。」<br>
　<br>
　名前を呼ばれてやはり彼女である事を理解した。<br>
<br>
　「ハイ、ダイアン。」<br>
　「ア～、オボエテタカ？　クムスタ　カ　ナ？」<br>
　「オオ、マブティ。イカウ？」<br>
　「オケィ　ラン。」<br>
<br>
<br>
　＊　　　　　　　　　　　　　＊　　　　　　　　　　　　　＊<br>
<br>
<br>
　「ハナタバ　アリガトナ～。」<br>
　「どういたしまして。」<br>
<br>
　ダイアンのサヨナラ・パーティの日だった。<br>
<br>
　「アコ、ゼッタイ　コノオミセ　カエッテ　クルナ。」<br>
　「オーケィ、でもその前にアコ、イカウに逢いにフィリピン行く<br>
から。だから帰って携帯買ったら番号教えてよ。」<br>
　「オケィ。アコ　フィリピン　カイル。スグ　ケイタイ　カウヨ。<br>
デ、ケイニ　デンワ　スルナ。」<br>
　<br>
　そう言って彼女はフィリピンに帰っていったのだ。<br>
　それから数日経ち、数週間が過ぎ、3ヶ月後、隣の県のフィリピン<br>
・パブに彼女が帰ってきていると言う噂を耳にした。<br>
<br>
　私は彼女に逢いに行こうかと思ったが、すんでのところでその誘<br>
惑を断ち切り、前に彼女がいた店に行ってみた。<br>
<br>
　「ハイ、クヤ、ヒサシブリ。」<br>
<br>
　私に着いたのはジュリといい、ダイアンが帰る1ヶ月前に3度目の来<br>
店をしたコだった。<br>
<br>
　「クヤ、ダイアン　ゲンキ？」　<br>
　「ああ、もう連絡無いよ。」<br>
　「ソウカ、イマ　シャ　ニホンニ　イルヨ。」<br>
　「うん知ってる。隣の県の店だろう。」<br>
　「ア～、シッテルカ。」<br>
　「うん、昨日友達から聞いたよ。」<br>
　「ソウカ。デモ　ヨカッタヨ。」<br>
　「何で？」<br>
　「シャ、アサワ　アルカラネ。」<br>
　「そうなの？フィリピン人？」<br>
　「オオ。ダカラ　ハヤイ　ワカレル　ガ　イイ。」<br>
　「そうか。或る意味ラッキーだったんだ。」<br>
　「オオ、ダカラ　コレカラワ　アコニ　シナサイ。」<br>
<br>
　そう言ってジュリは“キャハハハ”と笑っていた。<br>
<br>
<br>
　＊　　　　　　　　　　　　　＊　　　　　　　　　　　　　＊<br>
<br>
　「ゴメンナ、デンワ　カウ　デキナカッタヨ。」<br>
　「そうか、いいよ、別に。」<br>
　「イマ　アコ　《サンパギータ》ニ　イルヨ、マタキテナ。」<br>
　「オーケィ。またな。」<br>
　「ジャ、カラダ　キヲ　ツケテナ。バーバイ。」<br>
　「うん、イカウもな。じゃ、バーバイ。」<br>
<br>
　私は登りエスカレータで下を向き、ダイアンは下りエスカレータ<br>
ーで上を向き、手を上げていた。<br>

<!-- BASENAME=http://kei0411.blog.drecom.jp/archive/163 -->]]> 
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<title>Kumain ka na?・・・16</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746713.html" />
<modified>2010-03-08T07:52:06Z</modified> 
<issued>2006-06-11T19:30:03+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746713</id>
<summary type="text/plain">　シュガーが我が身を投げ出して守った筈の小さな命は、この世に
出てくる前に失われてしまった。
　数日間彼女は泣き続けていた。

　その間私は彼女をレイプした男を調べた。

　沢井祐二と言う男だった。30半ばのチンピラで直接暴力団に所属
はしていないが、それなりに繋...</summary> 
<dc:subject>ストーリー</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746713.html">
<![CDATA[　シュガーが我が身を投げ出して守った筈の小さな命は、この世に<br>
出てくる前に失われてしまった。<br>
　数日間彼女は泣き続けていた。<br>
<br>
　その間私は彼女をレイプした男を調べた。<br>
<br>
　沢井祐二と言う男だった。30半ばのチンピラで直接暴力団に所属<br>
はしていないが、それなりに繋がりがあった。<br>
　この男に暴行を働かれたフィリピーナや日本人ホステスは相当な<br>
数に上るのだという事も解かった。<br>
<br>
　私は決行する日を窺う為に、彼の行動を探った。<br>
<br>
　彼にはシュガーと並行してもう1人のホステスを狙っている事が解<br>
かった。中国人留学生だった。<br>
　ただ、その店はごく普通のクラブであり主に日本人ホステスがいる<br>
店だった。<br>
　そして、その店から心斎橋筋を通り、難波の駅まで歩いて帰るのだ<br>
という事も解かった。<br>
<br>
　後は、彼がその店を出て来るのを待つだけだった。<br>
　私はその日から毎日店の入り口が見える所に立ち、見張った。<br>
<br>
　そんな数日が過ぎた。<br>
　笑顔の無いクリスマス・イブの翌晩だった。<br>
　ようやく彼が店に入った。<br>
　そして2時間後、出て来た。<br>
<br>
　私は彼の後を付いて歩いた。そして心斎橋筋に入った。午前2時だ<br>
った。<br>
　辺りには殆ど人気が無かった。<br>
　ゆっくり彼との間隔を狭めた。<br>
<br>
　5ｍ程の距離になった。<br>
　私の心臓はかつて無いほどに高鳴り、口内には生唾が溢れてきた。<br>
　走った。そして彼に当身を食らわせた。<br>
　殴った。首を絞めた。<br>
　何かが私にぶつかって私は跳ね飛ばされた。目の前にシャッターが<br>
迫ってくる。<br>
　頭からぶつかり、そして意識が無くなった。<br>
<br>
<br>
<br>
　気が付くと留置場に居た。<br>
　もう明け方だった。<br>
<br>
　朝から取調べを受けた。<br>
　その時、沢井が死んだ事を聞かされた。<br>
　特に嬉しくも無く、また、後悔も無かった。<br>
　ただ、やらなければならない事を成しえた、という気持ちだけが<br>
あった。<br>
<br>
　その後裁判を経て、実刑が確定した。<br>
　多少の情状酌量はあったものの6年の刑務所入りとなった。<br>
<br>
　<br>
　　＊　　　　　　　　　　　　＊　　　　　　　　　　　　＊<br>
<br>
<br>
　無味乾燥という言葉がピッタリと当て嵌まる天井にヤモリが1匹、<br>
朝までただじっと獲物が来るのを待っている。<br>
<br>
　あれから4年、ずっとこの天井を見続けている。<br>
　藍はもう7歳になろうとしている。<br>
　私とシュガーももうすぐ29歳である。<br>
<br>
　夜が明け、点呼を受ける。<br>
　朝食を食べ、一応仕事をする。<br>
　昼食を食べ、少しの自由時間がある。<br>
<br>
　「217番、面会だ。」<br>
　「はい。」<br>
<br>
　私は面会室に連れて行かれた。<br>
<br>
　透明なアクリル・ボードの向こうにシュガーが1人で座っている。<br>
　一緒に暮らしたあの数ヶ月間と遜色無い美しさだ。<br>
<br>
　私は向かい側にある椅子に腰を下ろした。<br>
　彼女は満面の笑みを浮かべ、私の方に身を乗り出してきて言った。<br>
<br>
　「ゴハン　タベタ？」<br>
<br>
<br>
　　　　　　　　　　　　　　＜完＞<br>

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<title>Kumain ka na?・・・15</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746712.html" />
<modified>2010-03-08T07:52:06Z</modified> 
<issued>2006-06-11T19:27:23+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746712</id>
<summary type="text/plain">　レイプだった。

　病院で顔の手当を受け、念のため精密検査を受けた。
　彼女の顔を見れば、一目瞭然暴行である。病院で警察に通報する
かどうかと聞かれたが、シュガーは頑なにそれを拒んだ。だから私
も無理にはそれを薦めなかった。

　レイプされた事はマンションに帰...</summary> 
<dc:subject>ストーリー</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746712.html">
<![CDATA[　レイプだった。<br>
<br>
　病院で顔の手当を受け、念のため精密検査を受けた。<br>
　彼女の顔を見れば、一目瞭然暴行である。病院で警察に通報する<br>
かどうかと聞かれたが、シュガーは頑なにそれを拒んだ。だから私<br>
も無理にはそれを薦めなかった。<br>
<br>
　レイプされた事はマンションに帰ってから彼女に聞かされた。<br>
　私がシュガーと出逢うより以前から、彼女にモーションをかけて<br>
いた男だと言う。<br>
　ずっと同伴を断り続けていたのだが、あまりしつこく行ってくる<br>
のでOKしたのだ。<br>
　最初、彼は紳士を振舞っていたのだが、酒が入ると徐々にその本<br>
性を見せ始め、無理やりホテルに押し込まれ、顔を殴られたのだ。<br>
　シュガーは腹を殴られるのが嫌で仕方無しにその男を受け入れて<br>
しまった。<br>
<br>
　彼女を見つけたとき、最初に何度も“ゴメンナサイ”と言ったの<br>
はそういう理由からだったのだ。<br>
　男は事が終わると逃げるようにホテルから去って行った。<br>
　シュガーは汚れた体を冷たいシャワーで洗い流してからホテルを出<br>
て、私の携帯電話にコールしたのだった。<br>
<br>
　「ゴメンナサイ、ケイ。」<br>
　仰向けに寝ている私にシュガーが言った。<br>
　「謝らないでいい。悪いのはシュガーじゃない。1つの命を守ろう<br>
としたんだ。だからそれは仕方が無い。」<br>
　「デモ、アコ　サイゴマデ　テイコウ　デキナカッタ。」<br>
　「だからそれは仕方が無いんだ。」<br>
<br>
　シュガーを抱きしめた。額にkissをした。頬にkissをした。<br>
　じっと閉じられたシュガーの瞼からは涙が浸み出していた。<br>
<br>
<br>
　いつの間にか眠っていた。<br>
　ただ、シュガーの喘ぐような声を聞いたような気がして目が覚めた。<br>
<br>
　「アアー、アアー。」<br>
　眼を開けると本当にシュガーが喘いでいた。自分の腹を押さえて。<br>
<br>
　「どうした？腹が痛いのか？」<br>
　シュガーは喘ぐばかりで声にならなかった。<br>
<br>
　私は飛び起き部屋の灯りを点けた。<br>
　私は凍りついた。シュガーのパジャマの下半身が真っ赤に染まっ<br>
ていたのだ。<br>
　何が起こっているのか想像が付いた。<br>
　すぐに救急車を呼んだ。<br>
　10分後、救急病院に向かう車の中にいた。藍は私に抱かれて眠っ<br>
ている。目の前には腹を押さえのた打ち回るシュガーに応急処置を<br>
施す救急隊員がいる。<br>
<br>
　ただ、私の眼には映画かドラマのワンシーンのように映っていた。<br>

<!-- BASENAME=http://kei0411.blog.drecom.jp/archive/160 -->]]> 
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<title>Kumain ka na?・・・14</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746711.html" />
<modified>2010-03-08T07:52:05Z</modified> 
<issued>2006-06-11T19:24:02+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746711</id>
<summary type="text/plain">　「ケイ、アコ　ドウシテモ　ドウハン　シナイト　イケナイ。」

　クリスマスがもうすぐという頃だった。

　「どうしても、なの？」
　「オオ、イツモ　タクサン　オカネ　ツカッテクレルヨ　ソノオ
キャクサン。ダカラ　モウ　コトワレナイヨ。ダカラ　1カイダケ　
イッ...</summary> 
<dc:subject>ストーリー</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746711.html">
<![CDATA[　「ケイ、アコ　ドウシテモ　ドウハン　シナイト　イケナイ。」<br>
<br>
　クリスマスがもうすぐという頃だった。<br>
<br>
　「どうしても、なの？」<br>
　「オオ、イツモ　タクサン　オカネ　ツカッテクレルヨ　ソノオ<br>
キャクサン。ダカラ　モウ　コトワレナイヨ。ダカラ　1カイダケ　<br>
イッテイイ？」<br>
　「そう、それじゃ仕方ないな。」<br>
<br>
　私がシュガーと一緒に住むようになってから、彼女が同伴やアフ<br>
ターをしたことは無かった。<br>
　特に私がするなと言ったことは無いのだが、彼女自身がそうして<br>
いたようだった。<br>
　だから、今そう言われても特に反対する理由も無かったのだ。<br>
<br>
　「別に怒ったりしないから気にせず行ったらいいよ。でも、お腹<br>
の子の事は忘れないように気を付けてね。」<br>
　「オオ、ワカッテル。アリガトウ　ケイ。」<br>
<br>
　<br>
　彼女が同伴すると言っていた日、私は20時過ぎに藍を迎えに行き、<br>
21時前にマンションに戻っていた。<br>
　何時も通り、シュガーが作っていった夕食を温めなおして、藍と<br>
一緒に食べていた。<br>
<br>
　21時30分を少し回った頃、私の携帯が鳴った。<br>
　シュガーからだった。<br>
　無事同伴が終わったから心配しなくていい、という内容の電話だ<br>
ろうと思いながら通話ボタンを押した。<br>
<br>
　「シュガー？もうお店？」<br>
　「・・・・・・・・・。」<br>
　「もしもし、シュガーか？」<br>
　<br>
　何処かの道路の音が聞こえる。結構車通りの多い道路のようだっ<br>
たが、それ以外は何も聞こえない。<br>
<br>
　「もしもし、シュガー、どうした？」<br>
<br>
　嗚咽だけが聞こえてきた。<br>
　私は胸騒ぎがし、携帯電話を持つ手が汗に濡れていた。<br>
<br>
　「もしもし、おいシュガー、どこに居る？どうした？」<br>
　「・・・ヶ、ケイ、タスケテ。」<br>
　<br>
　全身が震えた。<br>
<br>
　「シュガー、どうした、どこにいる？何があった？」<br>
　「サカイスジ、ドウトンボリ　ノ　トコロ・・・。」<br>
　声が震えていた。<br>
<br>
　「堺筋と道頓堀の交差点辺りだな、そこを動くな。すぐタクシー<br>
で行くからな。待ってろよ。」<br>
<br>
　そう言って電話を切り、藍を抱きかかえ部屋を飛び出した。<br>
　エレベーターを出てから駅の側のタクシー乗り場まで走った。<br>
　幸いタクシー待ちの客は居らず、すぐに車に乗ることができた。<br>
<br>
　「日本橋北詰めまで。」<br>
　ここからだと10分で着けるはずだ。だが、私はタクシーの中でも<br>
走り続けたいと思っていた。<br>
　<br>
　タクシーは六万体を過ぎ、谷町9丁目を左折し千日前通りに入る。<br>
そのまま西に走り日本橋を右折した。もうすぐそこにシュガーが居る。<br>
　<br>
　「着きましたよ。」<br>
　私はお金を渡し、つり銭を貰わずに車を降りた。堺筋を少し南に行<br>
くともう1つ信号がある。シュガーが説明した場所である。<br>
　<br>
　シュガーを探した。<br>
　いない。<br>
　辺りを見回した。<br>
　1件の本屋の前にうずくまっている女が1人居る。<br>
　私は走り寄った。<br>
<br>
　「シュガー。」<br>
　<br>
　女は顔を上げた。シュガーだった。ただ両目の周りが腫上がり、唇<br>
の端が切れていた。<br>
<br>
　「・・・ヶ、ケイ。」<br>
　彼女の声は泣き声だった。<br>
　<br>
　私は右腕で彼女を抱き寄せた。<br>
　「どうした、何があった？誰がこんな事をした？」<br>
　「ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。」<br>
　「取り敢えず病院に行こう。話しはそれからゆっくり聴くから。」<br>
　「ゴメンナサイ。アコ　コワカッタ　カラ・・・。」<br>

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<title>Kumain ka na?・・・13</title> 
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<modified>2010-03-08T07:52:05Z</modified> 
<issued>2006-06-11T19:21:15+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746710</id>
<summary type="text/plain">　彼女との生活は楽しかった。
　藍もすぐに私に懐き、何時しか《パパ》と呼ぶようになっていた。
余程父親の存在に飢えていたのだろう。

　一緒に住むようになっても彼女は相変らず店には出ていた。
　勿論私はそれに依存は無かったし、むしろ経済的にはそうして貰
わなく...</summary> 
<dc:subject>ストーリー</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746710.html">
<![CDATA[　彼女との生活は楽しかった。<br>
　藍もすぐに私に懐き、何時しか《パパ》と呼ぶようになっていた。<br>
余程父親の存在に飢えていたのだろう。<br>
<br>
　一緒に住むようになっても彼女は相変らず店には出ていた。<br>
　勿論私はそれに依存は無かったし、むしろ経済的にはそうして貰<br>
わなくてはならなかった。<br>
　彼女が出勤前に保育園に藍を預け、私が迎えに行くようにしていた。<br>
　当然ながら私が彼女の店に行く事は無くなった。<br>
<br>
　<br>
　「モウスグ　クリスマスネ。」<br>
　12月の最初の日曜日だった。<br>
　「うん。藍にプレゼント買わないといけないなあ。勿論お前にも。」<br>
　「アコワ　モウ　モラッタカラ　アイ　ダケデ　イイヨ。」<br>
　「えっ？何もあげてないよ。」<br>
　「モラッタヨ、ケイノ　ベイビィ。」<br>
　「子供出来たの？」<br>
　「オオ。」<br>
　「ホントに？」<br>
　「何時判った？」<br>
　「サイキン　レグラ　ナイカラ　キノウ　ホスピタル　イッタヨ。<br>
ドクター　イッタ。“オメデトウゴザイマス”ッテ。」<br>
　「そうなのか？何でもっと早く言わない？」<br>
　「ケイ　ビックリ　サセヨウト　オモッテ。」<br>
<br>
　そう言ってシュガーは笑った。<br>
<br>
　私は呆気に取られて言葉が出なかった。<br>
<br>
　「ケイ、ウレシク　ナイカ？」<br>
　「えっ、いや、ビックリして言葉が出なかっただけ。嫌じゃない。<br>
凄い嬉しいよ。」<br>
　「ホント？」<br>
　「オオ、目茶苦茶嬉しい。で、男？女？」<br>
　「エエ～、マダ　ワカラナイヨ。」<br>
　「そうなのか？」<br>
　「オオ、マダ　ワカラナイ。」<br>
　「そうか、いや、でもどっちでもいい。健康な子だったらそれで<br>
いい。」<br>
　「クリスマスプレゼント　デショウ？」<br>
　「おお、ホントクリスマスプレゼントだ。」<br>
<br>
　私はあまりの嬉しさに、すぐ側にいた藍を抱き上げ、その柔らか<br>
い頬に何度もkissをした。<br>
　訳も解らず藍はただただくすぐったがるばかりだった。<br>

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<title>Kumain ka na?・・・12</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746709.html" />
<modified>2010-03-08T07:52:05Z</modified> 
<issued>2006-06-11T00:47:31+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746709</id>
<summary type="text/plain">　10月第3週の日曜日。
　私は今月閉め分の伝票作成の為休日出勤をしていた。
　左程多くの仕事が有った訳ではなかったので15時過ぎには会社
を出た。
　何時もと同じルートの電車に乗り最寄の駅で降り、ゆっくりと
坂道を登った。
　玄関ホールで郵便物が無いか確認し6階で...</summary> 
<dc:subject>ストーリー</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746709.html">
<![CDATA[　10月第3週の日曜日。<br>
　私は今月閉め分の伝票作成の為休日出勤をしていた。<br>
　左程多くの仕事が有った訳ではなかったので15時過ぎには会社<br>
を出た。<br>
　何時もと同じルートの電車に乗り最寄の駅で降り、ゆっくりと<br>
坂道を登った。<br>
　玄関ホールで郵便物が無いか確認し6階でエレベーターを降りた。<br>
　廊下を歩き玄関ドアを開ける。<br>
<br>
　「パパ、お帰り。」<br>
　「ただいま。」<br>
　「オカエリナサイ。」<br>
　「ただいま。」<br>
　「ハヤイナ～。」<br>
　「今日は大した仕事量じゃないから。」<br>
<br>
　私は藍を抱きかかえながらシュガーにそう答えた。<br>
<br>
<br>
　「イラッシャイマセ。」<br>
　「ああ、昨日はご馳走様。」<br>
　「アア～、ダイジョウブ。アコモ　タノシカッタ。」<br>
　「そう？」<br>
　「オオ。ミズワリ　デ　イイ？」<br>
　<br>
　私の返答を待つまでも無くシュガーは水割りを作り、差し出した。<br>
<br>
　「シュガー、話しがあるんだ。」<br>
　「ナニ？」<br>
　「一緒に住まないか？」<br>
　「エッ、アコト　アナタ？」<br>
　「そう、そして藍と。」<br>
　「イイノ？」<br>
　「そうしたい。」<br>
　「ホントニ？」<br>
　「ホント。」<br>
<br>
　彼女と結ばれたあくる晩、彼女の店に行ってそう提案したのだ。<br>
<br>
「ホントニ　ワタシデ　イイノ？」<br>
「今僕が知っているシュガーより、本当のシュガーはもっと悪い<br>
の？」<br>
　「エ～？ソンナコト　ナイ。キノウノ　アコガ　ホントノ　ア<br>
コヨ。」<br>
　「じゃあ問題無いよ。」<br>
　「・・・・、アコ　ウレシイナ～。」<br>
そう言って私の肩に頭を乗せてきた。<br>
　「じゃ、シュガーも問題ないね。」<br>
　「オオ、モンダイナイ。」<br>
　<br>
　そして次の日曜に私は彼女のマンションに引っ越した。<br>
　ただ、アパートの契約はまだ1ヶ月残っていた事もあり、全ての<br>
荷物を運んでしまった訳ではないが、自分の生活と仕事に行ける<br>
だけの物は移動させてしまったのだ。<br>
<br>
<br>
　「オヒルワ　ナニ　タベタノ？」<br>
　「ああ、近くの定食屋で蕎麦を食べたよ。」<br>
　「ソバ　ダケ？」<br>
　「そう、蕎麦だけ。」<br>
　「オ～、ナンデ　ゴハン　タベナイ？」<br>
　「ああ、そんなにお腹空いてなかったから。」<br>
　「ソウカ、ジャ　シカタナイナ。デモ　チャント　ゴハンモ　タ<br>
ベナサイ。」<br>
　「オーケィ。これからはそうするよ。」<br>
<br>
　一緒に住むようになってから気付いたが、彼女は私が食事の時<br>
に《米》を食べなかったと言うと心配するのだ。<br>
　日本人としてはそれがごく普通の食事であっても、彼女にとっ<br>
てはそうではないようだった。とにかく米を食べろと言う。<br>
<br>
　だから、昼食はサンドウィッチだったなどとは口が裂けても言<br>
えなかった。<br>

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<title>Kumain ka na?・・・11</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746708.html" />
<modified>2010-03-08T07:52:04Z</modified> 
<issued>2006-06-07T00:40:55+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746708</id>
<summary type="text/plain">　右腕に嵌めたタグ・ホイヤーを見た。赤のシューマッハ・モデ
ルだ。
　22時15分だった。

　シュガーは私の左腕を枕にして眠っている。
　肩の肌がスベスベしていて心地良かった。

　「シュガー。」
　「ウン？　アア　ネタネ　アコ。」
　「大丈夫。でももう帰らないと。...</summary> 
<dc:subject>ストーリー</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746708.html">
<![CDATA[　右腕に嵌めたタグ・ホイヤーを見た。赤のシューマッハ・モデ<br>
ルだ。<br>
　22時15分だった。<br>
<br>
　シュガーは私の左腕を枕にして眠っている。<br>
　肩の肌がスベスベしていて心地良かった。<br>
<br>
　「シュガー。」<br>
　「ウン？　アア　ネタネ　アコ。」<br>
　「大丈夫。でももう帰らないと。」<br>
　「オオ、ソウネ。デモ　サミシイナア。」<br>
　「僕も帰りたくないよ。でも明日は仕事だし着替えもないし。」<br>
　「オーケィ、ジャ　カエリナサイ。キヲ　ツケテナ。」<br>
　<br>
　もうすぐワインが1本開く頃、2人はkissをした。その後は堰を切<br>
ったようにお互い求め合った。<br>
　ベッドに移り、私は2度彼女の中で果てた。<br>
　そして2人共少し眠ったのだ。<br>
<br>
　私は服を着てマンションを後にした。<br>
　ベッドカバーだけを身にまとったシュガーがドアの所で私を見送<br>
った。<br>
<br>
　坂を下り地下鉄の駅に着いた時は23時少し前だった。<br>
　電車に乗り込んだ。<br>
　それほど込み合っていない車内にはカップルが多かった。その全<br>
てが日本人同士だった。今日まではそれがごく当たり前だったし、<br>
気にもならなかった。<br>
　ただ、シュガーと特別な関係になった今、今まで当たり前に思え<br>
ていたその光景が何故か陳腐な幸せを見ているような思いに駆られた。<br>
　良くも悪くもこの日が自分の人生観が、そして他人を見る視点が<br>
変わった日なのだろう。<br>
<br>
　今現在も何の不自由なく暮らしている日本人同士のカップルをぼ<br>
んやり眺めながら、自分のこれからを漠然と考えていた。<br>
　既にその中心にシュガーの存在があり、そしてそれを当たり前の<br>
ように受け止めている自分があった。<br>
<br>
　地下鉄が停車した。私の降りる駅だった。<br>
　改札を出てアパートに向かって歩いた。<br>
　<br>
　“一緒に住もう”<br>
<br>
　アパートの真っ暗な自分の部屋の窓が見えた時、ふとそう思った。<br>

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<title>Kumain ka na?・・・10</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746706.html" />
<modified>2010-03-08T07:52:04Z</modified> 
<issued>2006-06-07T00:38:18+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746706</id>
<summary type="text/plain">　テーブルにアドボン・バボイとキニーラウの盛られた皿が置か
れ、丁度一膳分くらいのご飯が盛られたライス皿が3つ並べられた。
　サッポロの発泡酒が1本出されそれを私とシュガーのグラスの注
いだ。
藍は冷たい麦茶だった。

　3人で乾杯をし、食事を始めた。

　それぞれ...</summary> 
<dc:subject>ストーリー</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746706.html">
<![CDATA[　テーブルにアドボン・バボイとキニーラウの盛られた皿が置か<br>
れ、丁度一膳分くらいのご飯が盛られたライス皿が3つ並べられた。<br>
　サッポロの発泡酒が1本出されそれを私とシュガーのグラスの注<br>
いだ。<br>
藍は冷たい麦茶だった。<br>
<br>
　3人で乾杯をし、食事を始めた。<br>
<br>
　それぞれに箸は無くスプーンが1本あるだけだった。<br>
　それで盛られたおかずを自分のご飯が盛られている皿に少し取り、<br>
ご飯と和えながら食べている。アドボを食べる時もキニーラウを食<br>
べる時もだ。<br>
　<br>
　私は今まで海外に行った経験が無かった。<br>
　だから全員分のおかずが1つの皿にまとめて盛られている事や、お<br>
かずとご飯を合えながら食べるなどという光景を見た事が無かった。<br>
　ただ私の目の前にいる2人はごく当たり前に食べているのだ。<br>
　それが何故か面白かったし、自分もそうする事が楽しかった。<br>
<br>
　アドボもキニーラウも好きな味だった。<br>
　特にキニーラウはカルパッチョのようで、始めて食べた物とは思<br>
えなかった。<br>
　上手そうに何度も自分の皿に取り食べている私を見てシュガーは<br>
嬉しそうに眼を細めていた。<br>
　<br>
　そのうち藍が眠いと言い出しシュガーはベッド・ルームに彼女を<br>
寝かしつけに行った。<br>
　ダイニング・ルームに戻ってきて彼女は言った。<br>
<br>
　「フタリ　ダケ　ダカラ、ワイン　ノム？」<br>
　「うん、飲もう。」<br>
<br>
　残っているおかずの皿をリビング・ルームのソファの前のテーブ<br>
ルに運び、グラスを2つ並べた。<br>
　彼女は私に赤ワインのボトルを手渡し開けてくれと言った。<br>
　特に有名な高いワインでもなく、ごく普通にスーパーに売ってい<br>
そうなものだったが、私は敢えてうやうやしく丁寧にコルクを抜き、<br>
テイスティングしてから彼女のグラスに注ぎ、私のグラスにも注いだ。<br>
<br>
　「乾杯ってタガログ語でなんと言うの？」<br>
　「マブハイ。」<br>
　「OK。じゃ、マブハイ！」　<br>
　「マブハイ！」<br>
<br>
　CDプレーヤーのスピーカーからアストラッド・ジルベルトが流れて<br>
いた。<br>
　まだ夏の名残を感じる、夜というには早い時間だった。<br>

<!-- BASENAME=http://kei0411.blog.drecom.jp/archive/155 -->]]> 
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</author>
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<entry>
<title>Kumain ka na?・・・9</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746705.html" />
<modified>2010-03-08T07:52:04Z</modified> 
<issued>2006-06-07T00:35:05+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746705</id>
<summary type="text/plain">　坂を上りきるとRC造6階建てのマンションが有り、そこの最上階
がシュガーの部屋だった。
　1階のホールにあるポストのDMを取り、2人はエレベーターに乗っ
た。6階で降り廊下を半分歩くとドアを開け中に入った。
　泣き声が聞こえていた。

　「アイ、オキテルネ。」
　「そ...</summary> 
<dc:subject>ストーリー</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746705.html">
<![CDATA[　坂を上りきるとRC造6階建てのマンションが有り、そこの最上階<br>
がシュガーの部屋だった。<br>
　1階のホールにあるポストのDMを取り、2人はエレベーターに乗っ<br>
た。6階で降り廊下を半分歩くとドアを開け中に入った。<br>
　泣き声が聞こえていた。<br>
<br>
　「アイ、オキテルネ。」<br>
　「そうみたいね。」<br>
　<br>
　スーパーの袋を私に預け彼女はベッド・ルームに入っていった。<br>
　考えてみれば既に2歳の子供だ。起きて1人きりだったら寂しいだ<br>
ろう。<br>
　そんな事を考えているとすぐに泣き声が止み笑い声が聞こえてき<br>
た。<br>
<br>
　「オキマシタァ。アイ　デスゥ。」<br>
　そう言いながらシュガーは藍の手を引いてベッド・ルームから出<br>
てきた。<br>
　彼女の手をしっかりと掴みながらそこには2歳のジャピーナである<br>
藍が、キョトンとした表情で私の顔を見上げていた。<br>
　まだ2歳なのにくっきりと二重瞼で、シュガーに似て細面のエキ<br>
ゾチックな顔立ちだった。<br>
<br>
　「こんにちは。」<br>
　「コンニチワ。」<br>
<br>
　それ以上彼女は何も話さなかった。照れているのだろう。そして<br>
それは私とて同じ事だった。<br>
　シュガーは私と藍の緊張した顔を見比べて笑っていた。<br>
　そんな雰囲気が楽しかったし、幸せに感じた。<br>
　ただ、シュガーが料理をしている間、藍と2人きりになるのが照<br>
れくさく、日頃立ったことも無いキッチンに立ち、彼女の調理の手<br>
伝いをした。といっても殆ど眺めているだけだったが。<br>
<br>
　豚肉を切り野菜と共にフィリピン料理の素で煮込んでいる。それ<br>
と並行に刺身用のマグロをビネガーと醤油を混ぜたソースのような<br>
所に漬け込んでいる。そしてそこに水で晒したオニオンスライスを<br>
加えている。<br>
<br>
　「子供がこんなもの食べれるのか？」<br>
　「オオ、タベルヨ。ドッチモ　アイ　ガ　スキナノヨ。」<br>
　「へぇ、僕が子供の頃はこんな料理食べなかったよ。」<br>
　「アタリマエ　デショウ。コレ　フィリピン　リョウリ　ヨ。」<br>
<br>
　そう言ってシュガーは笑った。<br>
　確かにそう言われればそうなのだが、別にそういう意味で言った<br>
のではなく、こんな手の込んだ料理を食べたかなぁ、と思ったのだ。<br>
　ただ、よく考えてみれば日本料理の煮物を普通に食べていた訳だ<br>
から、左程違いは無いのだという事に気がついた。<br>
<br>
　「この豚肉の料理は何て言うの？」<br>
　「アドボン・バボイ。」<br>
　「どういう意味？」<br>
　「アア～、リョウリノ　ナマエワ　アドボ。メイン　ガ　バボイ　<br>
ダカラ　アドボン・バボイ。」<br>
　「バボイは豚の事？」<br>
　「オオ、ブタ　ノ　アドボッテ　イウ　イミ。」<br>
　「成る程、アドボン・バボイね。じゃあこっちの魚料理は？」<br>
　「キニーラウ。」<br>
　「キニーラウ？」<br>
　「オオ。ソレガ　ナマエ。　アッ、ダメヨ　マダ　タベタラ。」<br>
<br>
　つまみ食いをしようとしたら彼女は怒った。<br>

<!-- BASENAME=http://kei0411.blog.drecom.jp/archive/154 -->]]> 
</content>
<author>
<name></name> 
</author>
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<entry>
<title>Kumain ka na?・・・8</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746704.html" />
<modified>2010-03-08T07:52:03Z</modified> 
<issued>2006-06-06T21:40:26+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746704</id>
<summary type="text/plain">　9月の下旬、初めて彼女の娘である《アイ》と逢った。
　《アイ》は《藍》と書くのだと言う。
　
　私が彼女のマンションに着いた時、藍は昼寝をしたところだった。
　私とシュガーは藍を部屋に寝かせたまま近所のスーパーに夕食の
材料を買いに行った。
　フレアーのデニム...</summary> 
<dc:subject>ストーリー</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746704.html">
<![CDATA[　9月の下旬、初めて彼女の娘である《アイ》と逢った。<br>
　《アイ》は《藍》と書くのだと言う。<br>
　<br>
　私が彼女のマンションに着いた時、藍は昼寝をしたところだった。<br>
　私とシュガーは藍を部屋に寝かせたまま近所のスーパーに夕食の<br>
材料を買いに行った。<br>
　フレアーのデニムにヒールのあるサンダル、そして黒のキャミソ<br>
ールにコットンの生成りのジャケットを着たシュガーと私は手を繋<br>
いで歩いた。<br>
<br>
　「ナンカ　ヒサシブリ。コウシテ　ショッピング　スルノ。」<br>
　「僕は初めて。だからちょっと照れくさいよ。」<br>
　「ナンデ　テレクサイ？ハズカシイカ。アコ　フィリピーナ　<br>
ダカラ。」<br>
　「そうじゃない。初めてだから照れくさいだけ。フィリピーナだ<br>
から恥ずかしいんじゃない。それに、シュガーはこのスーパーに居<br>
る誰よりも綺麗だよ。だから僕は何も恥ずかしくなんか無いよ。」<br>
　「ホント？」<br>
　「おお、ホント。」<br>
　「ハハハ、ケイ　ハジメテ　イッタネ。オオッテ。」<br>
　「ははっ、うつったね。」<br>
<br>
　そんな話をしながら食材を買い込んだ。<br>
　フィリピン料理を作るらしい。<br>
　そう言えばこの数ヶ月間シュガーを好きになり、デートもしたし<br>
店にも行った。しかし、フィリピンの事はまだ何も知らない事に気<br>
付いた。<br>
　インターネットでフィリピン関連の事を検索した事も無かったし、<br>
観光ガイドブックすら見たことも無かった。まして、タガログの本<br>
を探すなどとは思いもよらなかったのだ。<br>
　それだけシュガーの日本語はしっかりしていたし、彼女の日本で<br>
の今までの経験に寄り掛かっていたのだと思った。<br>
<br>
　だから、今、食材を買いながら、これはなんと言う料理に使うの<br>
かと説明してくれている彼女の言っている事もチンプンカンプンだ<br>
った。<br>

<!-- BASENAME=http://kei0411.blog.drecom.jp/archive/153 -->]]> 
</content>
<author>
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</author>
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<entry>
<title>Kumain ka na?・・・7</title> 
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746703.html" />
<modified>2010-03-08T07:52:02Z</modified> 
<issued>2006-06-05T20:37:54+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746703</id>
<summary type="text/plain">　「おい、上坂。今日は一緒に廻るぞ。」
　「解りました。」

　月曜日、早速野村が声を掛けて来た。連絡しろということだ。

　大阪環状線の福島駅のホームに電車が入ってきた。これに乗っ
て天王寺に向かうのだ。

　電車の中はガランと空いていた。

　「どうだった、初...</summary> 
<dc:subject>ストーリー</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746703.html">
<![CDATA[　「おい、上坂。今日は一緒に廻るぞ。」<br>
　「解りました。」<br>
<br>
　月曜日、早速野村が声を掛けて来た。連絡しろということだ。<br>
<br>
　大阪環状線の福島駅のホームに電車が入ってきた。これに乗っ<br>
て天王寺に向かうのだ。<br>
<br>
　電車の中はガランと空いていた。<br>
<br>
　「どうだった、初同伴は？」<br>
　「楽しかったですよ。色んな話しが出来ましたから。」<br>
　「そうか。焼肉どうだった？」<br>
　「ああ、焼肉じゃなかったんですよ。」<br>
　「そうなのか？」<br>
　「ええ、彼女、実は1度日本人と結婚したらしいです。だから<br>
焼肉は好きだけど、普通にタレントで来てるフィリピーナほどは<br>
焼肉に固執しているようでもないみたいです。」<br>
　「そうなのか？結婚してるのか？」<br>
　「ええ、ただ正確には“してた”というのが正解ですがね。」<br>
　「×一かぁ。」<br>
　「そうらしいです。」<br>
　「そうか、で、どうするんだお前、これから。」<br>
　「どうするとは？」<br>
　「だから付き合うのか？」<br>
　「解りません。まだ昨日聞いたばかりですから。」<br>
　「そうか。でもあんまり深入りしない方がいいかもな。」<br>
　「そうなんでしょうか？」<br>
　「ううん、よく解らんがな。」<br>
<br>
　天王寺に着くまでそんな話しが続いた。<br>
　ただ、その時感じたのは、野村もまたフィリピーナに対する知<br>
識はまだそれ程でもないということだけだった。<br>
　これから先の事は彼にもまだ未知の世界なのだと思った。<br>
<br>
　それからは毎日３～4回ほどシュガーと電話で話をした。どれ<br>
もごくありきたりな、取りとめも無い話だった。ただ、話してい<br>
るだけで楽しかったし、その時間が自分にとって貴重に思えてい<br>
た。<br>
<br>
　その頃いくつか気付く事があった。<br>
　彼女はいつも私と話す時、《ゲンキ？》《ゴハン　タベタ？》<br>
《イツモ　キヲ　ツケナサイ》と言うのだ。<br>
　《ゲンキ？》と《キヲ　ツケナサイ》はまだ納得がいった。し<br>
かし、《ゴハン　タベタ？》だけはどうも慣れなかった。昼食前<br>
や夕食前にこう聞かれると困るのだ。もう食べたとも言えるし、<br>
まだ食べてないとも言えるのだ。<br>
　1度まだ食べてないと言った時、彼女は本当に心配そうに怒った。<br>
<br>
　「ナンデ　タベテナイ？ダメデショウ。チャント　タベナサイ。」<br>
　「昼は食べたけど、夜はまだ早いよ。」<br>
　「ア～、ソウカ。デモ、チャント　タベナサイ。」<br>
　いずれにしてもちゃんと食べろと言うのである。<br>
<br>
　店に行ったときにその話をした事があった。何故そう言うのか<br>
と。<br>
　簡単な事だった。フィリピンでは3食ちゃんと食べれない人が<br>
大勢いるのだ。だから、自分の大事な人がそうでないか気になる<br>
のだそうだ。<br>
　日本では考えもつかない理由なのである。<br>
<br>
　「大丈夫。僕は何時でもちゃんと食べてるから心配しないでい<br>
いよ。」<br>
　そう彼女に言った。<br>
<br>
　それでも彼女はお構い無しに何時もそう聞いてきた。<br>

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<title>Kumain ka na?・・・6</title> 
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<modified>2010-03-08T07:52:02Z</modified> 
<issued>2006-06-04T19:44:48+09:00</issued> 
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<summary type="text/plain">　シュガーはパスタを食べたいと言った。
　私は前もって野村に同伴についてのアドバイスを請っていたの
だが、その際彼によると、
　「フィリピーナは焼肉が好きだから、そこに連れて行けば間違
いはないよ。」
と言っていた。
　だから私も近隣の焼肉店のリサーチをしてお...</summary> 
<dc:subject>ストーリー</dc:subject>
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<![CDATA[　シュガーはパスタを食べたいと言った。<br>
　私は前もって野村に同伴についてのアドバイスを請っていたの<br>
だが、その際彼によると、<br>
　「フィリピーナは焼肉が好きだから、そこに連れて行けば間違<br>
いはないよ。」<br>
と言っていた。<br>
　だから私も近隣の焼肉店のリサーチをしておいたのだが、それ<br>
は徒労に終わってしまったと言う訳だ。<br>
　ただ、イタリア料理ならば大学時代に行っていた店はいくつか<br>
あり、オロオロする事は無かった。<br>
　<br>
　「ココ　タカイデショウ？」<br>
　ホテル日航大阪にあるイタリアン・レストランに入るなり、彼<br>
女はそう聞いてきた。<br>
<br>
　「そうでもないよ。気にしないで。」<br>
　「デモ、ココ　ホテル　デショウ？ダイジョウブ？」<br>
　「大丈夫。大学時代でも来れた店だからね。」<br>
<br>
　シュガーは《カルボナーラ》、私は《バジルとモッツァレラの<br>
パスタ》、そして野菜サラダとワインはスペインの《シグロ》の<br>
白をオーダーした。<br>
<br>
　ワインが運ばれて来、私がテイスティングをし、彼女のグラス<br>
に注がれた。次いで私のグラスにもワインが満たされた。<br>
　2人は乾杯をし、お互い一口ずつ飲んだ。<br>
<br>
　「オイシイナ～　コレ。ノミヤスイヨ。」<br>
　「でしょう？結構値段の割りに美味しいんだ、コレ。気に入っ<br>
た？」<br>
　「オオ、アコ　スキヨ　コレ。」<br>
　そう言って彼女は満面の笑顔を私に向けた。<br>
<br>
　余分な贅肉があまり無いシュガーは笑うと左の頬だけにエクボ<br>
が出来る。真っ黒なストレートの髪がそれをSEXYに映えさせる。<br>
私はその表情がとても好きだった。<br>
<br>
　「昨日ラブリーのサヨナラ・パーティだったでしょう？シュガ<br>
ーは何時帰るの？」<br>
<br>
　2度目に野村と行った時、最初に私に着いたラブリーが今朝のタ<br>
イ航空の便で帰国した。ただ、2週間もすればまた戻って来るんだ<br>
と言っていた。<br>
<br>
　「カエラナイヨ、アコ。」<br>
　「ハハハ、そうか、帰らないか。ずっと日本にいるか？」<br>
　「オオ、ズット　ニホンニ　イルヨ、アコ。」<br>
　「ハハハ、冗談が上手いなぁ。ホントは何時帰るの？」<br>
　「ホント　カエラナイ。ズット　ニホンヨ。」<br>
　「何で？」<br>
<br>
　彼女は少し考え込んだように少しだけ黙り、そして言った。<br>
　「ケイ、アコノコト　スキ？」<br>
　「うん、大好きだ。」<br>
　「アコモ　ケイノコト　ダイスキヨ。ダカラ　ウソワ　イイタ<br>
クナイ。ダカラ　キイテ。」<br>
<br>
　私は何を聞かされるのかと少し緊張しながら彼女の顔を見ていた。<br>
<br>
　「アコ、イッカイ　ケッコン　シタノ。ニホンジント。ソシテ<br>
リコンシタヨ。」<br>
　「何時？」<br>
　「3ネンマエニ　ケッコンシテ　1ネンデ　リコンシタ。」<br>
　「何で離婚したの？」<br>
　「ヴァイオレンス　アッタヨ、マエノ　ダンナ。」<br>
<br>
　3年前に結婚したが、その相手の酒癖が悪く、すぐに彼女を殴っ<br>
たのだ。それに耐え切れず家を飛び出し、離婚調停でようやく1年<br>
前に離婚が成立したらしい。1年も掛かったのは、家を飛び出した<br>
直後に第一子を妊娠している事が判ったため、相手がなかなかそ<br>
れに応じなかったのが原因だったのだそうだ。<br>
　つまり、現在は2歳になる女の子と一緒に近くのマンションに住<br>
んでおり、フィリピンに帰る必要が無いのだと言う。<br>
<br>
　「苦労したんだね。」<br>
　「コワカッタヨ。」<br>
　「そうか。僕にはまだよく判らないけどね。」<br>
　「ゴメンナサイ。ダマッテテ。」<br>
　「いいよ、ちゃんと話してくれたから。」<br>
　「ニチヨウビワ　ホイクエン　ヤスミナノ。ダカラ　ドウハン<br>
キョウニ　シテモラッタノヨ。」<br>
　「成る程ね。いいよ、問題無い。」<br>
　「ソウ？ヨカッタ。イツカ　アイ　ニモ　アッテクレル？」<br>
　「アイって言うんだ。そうか、いいよ。僕は何時でも。」<br>
　「ホント？ウレシイナァ　アコ。」<br>
<br>
　その日のバジルは何時もより少しだけ大人の香がしていた。<br>

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<title>Kumain ka na?・・・5</title> 
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<modified>2010-03-08T07:52:01Z</modified> 
<issued>2006-06-03T20:55:30+09:00</issued> 
<id>tag:blog.livedoor.jp,2006:drecom_kei0411.1746701</id>
<summary type="text/plain">　その日以来週一でその店に顔を出すようになった。
　その頃ようやく店のシステムやフィリピーナ達の事がおぼろ
げにも理解出来るようになっていた。
　
　「ケイ、オネガイ　アルノ。」
　「何？」
　「アコト　ドウハン　シテクダサイ。」
　「同伴？何それ？」
　「アア...</summary> 
<dc:subject>ストーリー</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://kei0411.dreamlog.jp/archives/1746701.html">
<![CDATA[　その日以来週一でその店に顔を出すようになった。<br>
　その頃ようやく店のシステムやフィリピーナ達の事がおぼろ<br>
げにも理解出来るようになっていた。<br>
　<br>
　「ケイ、オネガイ　アルノ。」<br>
　「何？」<br>
　「アコト　ドウハン　シテクダサイ。」<br>
　「同伴？何それ？」<br>
　「アア～、シラナカッタカ？」<br>
　「うん、初めて聞いた。」<br>
　「ドウハンワ　オミセガ　ハジマルマエニ　イッショニ　ド<br>
コカ二　イクコト　デス。」<br>
　「何処に行くの？」<br>
　「ゴハン　タベタリ、ショッピング　シタリヨ。」<br>
　「2人だけで？」<br>
　「オオ、フタリ　ダケナ。」<br>
　「それは店にお金払うの？」<br>
　「オオ。イチマンエン　デス。」<br>
　「その後店に来ないと駄目なんでしょう？」<br>
　「オオ。」<br>
　「あ～、お金無いなあ。」<br>
　「オミセノ　ハジメノ　1ジカンワ　タダヨ。」<br>
　「成る程、1時間付か。」<br>
　「オオ、ソウデス。」<br>
　「OK。いいよ。何時？」<br>
　「アナタ　ヤスミガ　イイデショウ？」<br>
　「うん。じゃあ今度の日曜日は？」<br>
　「ドヨウビ　ダメデスカ？」<br>
　「いいよ、別に。じゃ、土曜日にしよう。」<br>
　「アリガトナ～。フタリ　デートナ。」<br>

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